野坂みい「紡ぐ」第39回東洋書芸院展瓦木賞

平成27年6月10日(水)~19日(金)

東京都美術館

 

「母のことを想ったとき、よく糸を紡いだり織ったりしていたシーンが浮かびました。思いを紡ぐとか、糸を紡ぐとか、愛を紡ぐとか、そんなイメージでたくさん書いてみたのです。最初は紡ぐをひらがなで、母は漢字で同時に書いていったのですが、最終的に文字はなくなりました。何層にも束ねた段ボールをちぎり濃墨をつけて書き、さらに細い筆を加えていきました。今まではどちらかというと考えていることが多かったのですが、今回は理屈なしに手というか体を動かしました」(野坂みい談)

「紡ぐ」